Nagiなブログ

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テレビ東京「美の巨人たち」から関根正二の絵を見る!

再放送だったのですが、Bs Japan美の巨人たちという番組で、〈村山槐多・関根正二「自画像」〉をテーマに放送されているのを見て、改めて関根正二を見直してみたくなりました!

KIRIN~美の巨人たち~

関根正二』を改めて見直してみる!

長野県上田市にある信濃デッサン館」へは、以前長野に住んでいたこともあって、何度も足を運んだことのある小さな美術館です。もう一人の画家『村山槐多』「尿する裸僧」もあります。(これも印象的な凄い絵です)

 

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http://www.city.ueda.nagano.jp/kankojoho/shisetsu/museum/009.html

この美術館は、「夭折の画家」と呼ばれる、若くして逝った画家のデッサンなどを中心に展示しています。

始めて訪れたのは、もう30年程前になるかとも思いますが、その時に一番印象に残った野が、この今回紹介された関根正二「自画像」でした。

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「自画像」1916 <信濃デッサン館>

1908年に生まれた関根は、ほとんど独学で絵を学び20歳という若さで結核により亡くなってしまう。16歳の時に描いた絵が二科展に入選してからは、たった4年間の短い画業人生でした。この「自画像」は正二が17歳の時に描かれたものです。

このデッサン力には度肝を抜かれます。圧倒的な眼力です。とても独学とは思えない!17歳でこの物の見え方は、やはり天性のものなのでしょうね。

この信濃デッサン館」へは、最近では2年程前に訪れたのですが、やはり静寂の中に、何か張り詰めたものを感じる、他の美術館とは違った空気のある美術館だと思います。

 

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三星」1919 <東京国立近代美術館

この絵は、東京国立近代美術館に所蔵されているので、何かの企画展の際に常設展示を巡ると、見ることができるので、何度も見たことのある大好きな絵です。
登場人物の女性は一人が嫁いだ姉で、もう一人が好きだった人だということです。向かって左側の女性は正二に似ているので、多分左が姉なんでしょうか…

色彩がとてもきれいです。顔の色が素晴らしいですね。やはり眼力がハンパないですね。

 

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「子供」1919 <ブリヂストン美術館

このブリヂストン美術館「子供」という絵も、色彩といいフォルムといい素晴らしいです。この子供は、正二の一番下の弟の「たけお」という説が濃厚らしい。画中のサインも、普段はS・Sekineなのだが、これは本名のmasagiとなっているのも、その思い入れからだろうとされている。亡くなる直前の絵だそうで、バックの青色が張り詰めた緊張感を感じます。

行ったことがないのですが、福島県立美術館にはもう一点の「自画像」など数点の関根正二の絵が所蔵されているようです。いつか、行ってみたいです。

 

My favorite one #13

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「信仰の悲しみ」1918 <大原美術館

昨年、初めて訪れた倉敷の大原美術館での一枚です。この絵がここにあるとは知らなかったので、出会った時には驚きました。一種、異様な雰囲気のある絵です。色彩は相変わらずの関根カラーでちょっと泥臭く日本的な中に、バーミリオンの橙色が主張している。

何やら、失恋で神経が病んでいた時に、東京の日比谷公園のベンチで休んでいると、5人の女性がぞろぞろと表れて、それを忠実に描いたとか… 繊細にも程がある。感覚で絵を描く画家は、そのくらいでなければ後世には残らないということでしょうか…

 

いずれにしても、若くして亡くなってそれ程有名でなかった画家の絵が、大切に保管され、こうして今でも人々の目に触れていく…って誰かに感謝しなきゃいけないような、気がしますね。