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『ペドロ・アルモドバル』の映画を見た!②「オール・アバウト・マイ・マザー」「ジュリエッタ」感想

 

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 前回に続き、今日は2本の

アルモドバルの映画の感想を紹介します!

 

「オール・アバウト・マイ・マザー」(1999)

オール・アバウト・マイ・マザー [DVD]

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マヌエラ(セシリア・ロス)は、女手ひとつで息子を育てた。だがある日、大女優ウマ・ロッホ(マリサ・パレデス)にサインをもらおうと道路に飛び出した息子が交通事故で死亡。息子の死を別れた夫に知らせようとマドリードからバルセロナへ来たマヌエラは、ふとしたことからウマの付き人になる。同時に、妊娠したシスター・ロサ(ペネロペ・クルス)と同居を始める。ロサは実はマヌエラの元夫の子どもを妊娠していたのだ。赤ん坊が...

オール・アバウト・マイ・マザー : 作品情報 - 映画.com

 

  言わずと知れた、アルモドバルの代表作であります。

アルモドバル作品では、一番最初に見た映画です。そして何回も見直している映画です。未だに私の中での「映画BEST5」に入り続けている名作です。(因みに深くBEST5を考えたことはないのですが…)

悲しい映画です。

人間として、母親として…辛い映画です。しかしアルモドバルは、その悲しさや辛さだけを押し出しているのではなく、性や年齢を超えたところで、この心情を映画を通して表しています。

何度も、何度も言ってしまうのですが…アルモドバルの映画はどれも女優が素晴らしい!! スペインにはこんなにも優れた女優がいるのかと、思わせるほどです。

女優ウマ役の、マリサ・パレデスの存在感は並外れている!アルモドバル映画の常連女優なんですね。そして母親マヌエラ役セシリア・ロスは、もう説明するには言葉が足りない…素晴らしすぎて。

そして何といってもロサ役で、一躍脚光を浴びたペネロペ・クルス。初々しいことこの上ない!

後にウディ・アレン監督それでも恋するバルセロナでの、あの迫力の女役が演じられるほどの女優になろうとは・・・インパクトのある美しい人ですねぇ。

そしてアルモドバルの凄さは、何といっても

笑えること!

です。悲壮感の中にある、笑える感覚が凄いし、そこが一番愛すべきところです。

驚くべきことに、この映画の中で性転換をした明るいゲイのアグラード役の俳優は、なんと本当はアントニア・サン・フアンという女優さんでした!いやぁ驚きですね。こんなにもリアルに女優がゲイを演じるなんて・・

ゲイのロラ役トニ・カントが階段に座っている姿は、悲しくもおかしい…このシーンで、あぁアルモドバルの映画なんだと痛感しましたね。

色彩も綺麗で、悲しくも可笑しく、力強い・・なんとも素晴らしい映画です。

 

ジュリエッタ」(2016)

ジュリエッタ(字幕版)
 

スペインのマドリードで、一人生活している中年女性ジュリエッタ(エマ・スアレス)は、ある日ずっと行方がわからなかった一人娘アンティアを知人が見掛けたと聞き、ショックを受ける。ジュリエッタは、12年前自分に何も告げずにこつぜんと消息を絶ったまな娘に宛てて手紙を書き……。

解説・あらすじ - ジュリエッタ - 作品 - Yahoo!映画

 アルモドバルの最新作です。

この映画を見ているうちに、回顧シーンで主人公の女優が変わるのですが…

「ん!この女優に見覚えがある!」

と、気になってしょうがない。内容に集中できないため、中断してネタバレしないように調べてみると、おととしNHKで放映されたスペインドラマ『情熱のシーラ』の主役を演じたアドリアーナ・ウガルテでした。あのドラマ全部見たのですが、最初は面白くて夢中見ていましたが、最後があっさりしすぎていたというか、そんな記憶がありますが、ヒロイン役の女優は印象が深かったです。魅力的な女優です。

誰だかわかって、すっきりしたところで、続きを見ました!

やはりアルモドバルの永遠のテーマなのでしょうか、「母と子の愛」がテーマでした。

女として、母としての生き方を時間をさかのぼって描いていく。後悔と現実がめくるめく自分を追い込んで行く。

でもこの映画みて少し思ったのは、男の身勝手さかな。一人で背負い過ぎですよ、この女性。

現在のジュリエッタであるエマ・スアレス、過去のジュリエッタは先ほどの『情熱のシーラ』アドリアーナ・ウガルテが入れ替わるシーンも、いい一場面です。メイド役には何度もアルモドバル映画に登場して、強烈な存在感を出している、ロッシ・デ・パルマ年を取ってさらに素敵な女優になって登場しました!

新作ですが、少し前の作品にまた出会ったような。そんな感じのした映画でした。

 

今回WOWOWの企画で、「オール・アバウト・マイ・マザー」以外の4作品を一気に見ることができました。どれも、素晴らしかったし、面白かった!やはり私にとって大好きな監督の筆頭に上がるペドロ・アルモドバルでありました。

まだ見ていない映画も、見なくては・・・