Nagiなブログ

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NHK「探検バクモン」で横尾忠則を見て考えた・・・

毎週水曜日、NHKで放送されている「探検バクモン」という番組に横尾忠則が出演すると知り、早速録画し見ました。(録画は保存版にするため)

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http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=11736


横尾忠則を最初に知ったのは、グラフィックデザイナーとして一世を風靡している頃です。一番身近だったのが「寺内貫太郎一家」というテレビドラマです。毎週オープニングの画面に釘付けになっていました。後に画家に転向されてからは、作品展を見に行ったり、著書を何冊か読んだりしました。古くなるのですが、主に1970~80年代に出版されたもので、インド紀行記とか、座禅修行記とか。あと後に画家に転向してからの『横尾忠則の画家の日記 1980-1987』アートダイジェスト 1987 「いわゆる画家宣言」「365日の自画像」ちくま文庫など分厚い本も読んだりしていました。

 

 

 

インドへ (文春文庫 (297‐1))

インドへ (文春文庫 (297‐1))

 

 

この番組は兵庫県にある「横尾忠則美術館」が会場になっています。

美術館について 横尾忠則現代美術館

 1960年からグラフィックデザイナーとして活躍していた横尾氏は、1980年代に入ると、40代で画家に転向したのである。番組ではそのいきさつを、1980年にニューヨークのMOMAピカソ展を見たのがきっかけだと語っている。

ピカソ「今日したいことをやる」

それに対して横尾氏は「クライアントには忠実だけど、自分には忠実じゃない」と思う。さらに、「ピカソから影響を受けていない人よりも影響を受けた人の方が、ずっと人生、豊かだと思いますよね

5歳の時に巌流島の決闘のシーンを模写し(これが天才的に上手い…というか、やはり天才)

「絵っていうのは、誰かの描いたものを写すものだと思っていた」

というから、驚きである。その後、画家になった横尾氏は

「理屈がとくいじゃない」とし、

「自分の中に抱えている様々な不透明なものを絵に描くことによって、吐き出せばいい」

「絵によって何かを訴えようとかは、ない。メッセージ性はない」と断言する。

そして、美術館の片隅での制作風景を流すのだがカメラマンに向かって

「あんまり頭で考えた映像を作らないで、自然にやってちょうだい」と助言する。きっとテレビ局側は、さも今描きました!みたいな映像にしたかったのでしょうが、横尾氏が「昨日撮影したから…」とか言ってしまったので、周りからは笑いが起きたが、そんな自然体な横尾氏なのである。

そんな横尾忠則の絵ですが…実は、画家に転向したころは、グラフィックの方がよかったのになぁ。横尾氏の油絵はあまり好きじゃないなぁ。なんて思っていました。これって、岡本太郎にちょっと似てる感じがありまして、生き方は好きで共感できるけれど、絵はちょっと…体質に合わないというか。若い頃は、そう思っていましたね。でも最近は、面白いし、本気で好きな絵がたくさんあります。

 

横尾忠則全版画 HANGA JUNGLE

横尾忠則全版画 HANGA JUNGLE

 

 

創作に悩むことも・・・

ストレスから自由でいたい」

「世の中の流れとか、世の中と協調していこうとすると、自分にとって自分らしくない部分、行動を起こしてしまう」

どうしたら、自分らしく生きられるのか?

肉体の問題」

は、悩みとか悲しみとか、苦しみ、迷いが好き。

肉体は、素直で正直。痛いとか冷たいとかはっきりわかる。

では、を優先にするのか?肉体を優先にするのか?

肉体の声に従うのが一番いい」

そんな横尾氏に、司会の爆笑問題が問いかける「でもそれは横尾さんだからできるのでしょう」と、すると横尾氏はこう答えた。

「これは才能とかではなくて、」なんだと。

言いたいことが、何となく分かるような気がする。常に自分をどこに持っていこうとするかは、ある意味思考にをつけるということ…

 

実に横尾氏らしく、でもやっぱり誰でもが真似できないものだけれども、そうありたいという目標なんですよね。

以前、長寿の画家たちの話をブログに挙げましたが、やはりものつくりの人は、表現をすることに忙しくて、時間の立つのを忘れているんだと、再び思わされました。絵筆は、止まらないし、止められない。 

nagi-arts.hatenadiary.jp

 そして最後に

「残っている時間が限定されているっていうのも、ある意味で希望もある。不思議に・・・」

と語られていました。

前へ、前へ進んでおられるのですね。

録画した番組。永久保存版です。